ここは、プリキュア専門の百合小説書き・猫塚鶉の避難先です。
(10月22日 追記)
子供たちの様子は平常運転。映画始まる前からテンション上がってライト振り回してました。
宇宙ハンター戦でプリキュアたちが劣勢の場面では、
初日のアレは天気がぐずついて客足の伸びが悪かったせいもあるのかな。

演出面で好きな部分を追記すると、
・沖縄で、まどかが「お近づきの印です」と、ユーマにオルゴールをプレゼントするところ。
・沖縄から帰った夜、ベッドから転がり落ちたユーマが、ララに寄り添って眠るカタチで無意識に彼女のセンサーと手(?)を繋ぐところ

……隙あらば、観ているコチラが優しい気分になれるシーンをぶっ込んでくる姿勢、嫌いじゃないぜ。

今回の鑑賞で気付いたのは、
クライマックスのライブ、あれって『Twinkle Stars』とい名の必殺技なんだな。
ハピネスチャージプリキュアの最終必殺技『プリキュア・イノセントプリフィケーション』に似た、歌う系統の技。
歌に心を乗せて、暴走したユーマに想いを届け、浄化する。(プリフィケーションと違って爆撃は無い)

そして、道しるべとなるペン。
前回の追記で書いた内容に、もう少し追記すると、
「描く」という行為は、心の中に浮かんだ「想い」に「カタチ」に与えるという事。
カタチにする事で、何をどうすれば、その想いが叶うのかが見えてくる。
それは、「夢」が「現実」となる第一歩です。
第一歩の先に第二歩が、その先に第三歩が……、
一歩一歩を積み重ねて、いつかたどり着く場所への道しるべがイマジネーションなのだと思う。
(追記ここまで)


(10月20日 追記)
ラストのペンは道標。
ペンはは描くための道具。
ララたち ―― 子供達がイマジネーションを思い描くことで、未来が形作られていく。

…………。
ん、今日のお子様たちのテンションは、昨日と違って、例年のプリキュア映画の時とほぼ同じでした。
春映画の予告のあと、劇場が明るくなってからのざわめきも戻ってましたし、
クライマックスのライブシーンでも、子供たちはミラクルライトをブン回していました。
笑い声が聞こえてきた主なシーンは、沖縄でシーサーの像に驚いたララとフワが顔面激突したところと、
宇宙ハンター戦開始前に、アン警部補が顔面着地したあとで、すぐに「シャキーン」と立ち上がったところ。

今日の午後回の様子から考えると、やっぱ昨日はテンション低いだけで、
みんなプリキュア映画を楽しんでくれてたんやねー。
(追記・ここまで)


自分が出向いた劇場の様子(午前回・午後回)ですが……。

今回は映画のトーンのせいか、お子様たちのテンションがおとなしめ。
前半にあったギャグシーンでも、特に大きな笑いは起きませんでした。
この辺は、今年春のミラクルユニバースと比べると顕著ですね。
いつもなら、エンディング終了後に恒例の春映画の予告が流れたあと、
お子様たちのざわめきが聞こえてくるのですが、今回はいつもよりも静かな感じだったかな(?)
けど、スクリーンを出る際に「面白かった」という声も聞こえてきたので、
子供たちは子供たちなりに、今回は、映画の雰囲気を楽しんでいたのかもしれません。

ミラクルライトの振り具合は、いつもと同じく、午前回よりも午後回(昼食後)のほうが元気がありますね。
ただ、ストーリー上の関係で「さあ振れ、どんどん振れ、もっと振れ」という演出は出来ず、
お子様たちがミラクルライトを振り回す勢いも、少々物足りない感じ。
すぐに振るのをやめてしまった子もいれば、がんばって振り続けてくれる子も。
エンディングでも振ってくれてた子もいました。
……まあ、劇場によって差異はあるとは思いますが。
もっと大都市の大きな箱では、お子様の皆さん、ガンガン振り回されていたのかもしれません。

大人の自分の目で観ると、今回の映画は田中監督作品ということもあり、
「完敗やで…」という心地よい敗北感が味わえるほどの感動作品でしたが、
子供たちにとってはどうだったのか?という反応がイマイチつかめなかったので、ちょっとモヤるの。
プリキュア映画に関しては、
オレ自身の感動よりも、
観に来てくれた子供たちがどれだけ楽しめたか、子供たちの心にどれだけ響いたか……のほうが千倍大事。
子供たちが幸せになってくれるプリキュア映画こそが、オレにとっての最高のプリキュア映画なのです。

☆映画の感想

テンジョウさん、ノットレイの皆さん、映画出演おめでとうございます。
メリー・アン警部補は36話で登場したときは、ちょっとポンコツっぽい印象でしたが、
射撃の腕は凄いな。
でも、ユニと絡むと、安定してポンコツ化してくれる(笑)
ララのロケットをパクって借りて逃げるユニを、自身の宇宙船で追いかけるアン警部補。
この世界でも猫と犬は相性いいんですなぁ。どっかの猫さんと犬さんは、今頃どうしてるでしょうか?
……とか言ってる場合じゃありませんよ。
ララにとって、ロケットは自身の居住私設。ユニが帰ってこないと野宿です。
いや、それ以上に、宇宙に放り出されたままのプリキュアたち、
どうやって地球に帰還した!?


ユニはアン警部補相手に宇宙で持久耐久逃亡レース中、
えれな・まどかは修学旅行で不在。
……とゆーワケで、
今回の映画のキーパーソンとなるユーマの相手をするのは、ひかる&ララのコンビになるのですが、
後半での「ここは俺に任せて先に行け!」展開において、この設定が活かされているのですね。
ユニ・えれな・まどかが不在という状況において、ユーマと一緒に「繋がり」を育んだ二人だからこそ、
ごく自然な流れで、ユーマの暴走を鎮めるのに適任となったワケです。
このあたりの「なぜ彼女たちだったのか」という部分に対して、
あくまで丁寧に、そこに至るまでの物語をコツコツと積み上げ、説得力を持たせるのが田中監督らしさです。

ABCDEFG……のアルファベットの並びを使って考えると、
田中監督は、たとえば「C」というシーン(もしくは展開)を作る時、その前に「B」というシーン作っておくのです。
そして、「B」というシーンの上に、「C」というシーンを重ねます。
(ちなみに「B」というシーンは、「A」というシーンの上に積まれている)

この続きで、さらにいいますと、
「G」というクライマックスのシーンを出す場合は、
「C」の上に「D」を、その「D」の上に「E」を、さらにその上に「F]を……と、
「G」のシーンに至るまでのABCDEFを丁寧に積んでいるのです。

ゆえに、田中監督の作る「G」というクライマックスのシーンは、
ABCDEFという全てのシーンの反映 ―― すなわち、これまで一つ一つ積み上げてきたシーンの『結集』となり、
まさに「物語の全熱量の集約ともいえるパワー」が発生するのです。
言い換えると、「G」というシーンは、「ABCDEF」+「G」という全シーンによる総員突撃状態なワケです。
全シーンに一気に来られたら、そりゃ防ぎきれんわ。

今回の映画でも、クライマックスのライブシーンが感動的なものとして映えるのは、
そこに至るまでに、ひかる&ララがユーマとの間に積み上げてきた想い全てが活きてくるからです。
(てゆーか、もう、クライマックスシーン以降は、皆のセリフ一つまでもが感動要素を帯びてますやん)


―― 田中監督語りはここまでとして、本編の感想に戻りますと……、

・ ユーマって全身金色なせいか、フーちゃんを思い出した。
 とりあえず、UMAだから「ユーマ」って名前はどうかと思うが、名付け親がひかるですよ?
 下手するとチュパカブラから取った名前で「チュパカブ郎」とかになってたかもしれないので、
 それに比べれば……と諦めるしかないのである。

・ 修学旅行中のえれなとまどか、自由時間だからといって、とことん「二人きり」なのはどういう事よ?
 他の生徒たちは?? 友だちは??
 ……これはもう、えれな×まどか推しの上北先生が「二人の新婚旅行という感じで頼もう」と、
 札束で田中監督の頬を叩いたに違いない。

・ プリキュア映画で人ごみを見ると、反射的に一条らんこがいないかどうか探してしまう。
 今回はいなかったはず。

・ アン警部補、今回の映画のゲストキャラなのに、映画内での扱われ方が準レギュラー並み。
 ユニとの絡みで、このまま定期的にテレビシリーズのほうへも顔を出してほしいぐらいだが……。

キュアコスモが素直に笑顔を見せて「ありがとニャン」って言った! 変わったな、この子も。

・ 十二星座ドレス、一番印象に残ってるのがキュアミルキーのかに座ドレス。
 惑星ユーマへの突入時に出現した足元のカニ型ホバークラフト。巨大鋏を出すとモビルアーマーっぽくて素敵。
 ちなみに突入時のBGM(「星の中へ」)で、変身時の歌のアレンジが来る所、めっちゃ痺れる!
 あと、キュアソレイユのさそり座ドレス。
 辮髪(べんぱつ)アタックは完全に予想外(笑)。しかも威力高いし(笑)。

・ 今回はラスボス戦が無くて、実質、宇宙ハンター戦が唯一のメインバトルだったワケですが。
 やっぱ個人的に、バトル面でもう一手欲しかった感じ。
 特にニトロ星人のバーンは、水に濡れて戦闘不能になって終わりとか勿体無さすぎる。

・ ライブシーン、最後まで通常の衣装のままかー。
 せっかくだから子供たちのミラクルライトの光でキラキラな衣装にパワーアップさせればよかったのに。
 プリチャンのジュエルコーデみたいな感じで。
 もしくは、アイカツのジュエリングドレスみたいな感じで。


今年観たアニメ映画では一番心が震えました。
また観に行きますので、書けてないことがあれば追記します。
(3.24 : 追記)

☆ミラクルライト

やっぱミラクルライトを振るタイミングでスクリーン両脇下に表示される【くるくるライトシステム】のせいか、
子供たちの振り方にも活気があるという感じ。
妖精たちがスクリーンから「さあ、振ってくれ!」って言葉で呼びかけるよりも、
ああやってクルクル回るライトを表示するほうが、
視覚的に『ここが振るタイミングなんだよ』って分かりやすいと思う。

ただ、ライトで星型をなぞるところでは、急に動きがぎこちなくなってたかな。
(参照:前列席のお子様)
それまで元気にクルクル回してたのだが、どんどん振り方が失速していく……。
ライトの振り方(動き)は単純なほうがいいのだろうか。

あと、青の星でのディグダグ風の脱出シーン、あそこは強いな。
みんな、結構楽しんで振ってる。

☆ストーリー補足

今回の映画、ストーリー的には本当は特に問題ないんですが、
ただ、キーパーソンであるピトンの見せ方が勿体無いというか何というか……。

まず、最初にライトに次々と異変が起きるシーンでは、
目の前の事態から目を逸らし、異変に呑み込まれた仲間を見捨てるカタチで一人だけ脱出。
プリキュアチームと遭遇するも、魔物たちが現れると、
自分の足に掴まっているプリキュアたちに「みんなー、離すピトー!」と叫んで一人だけ逃げようとする。
緑の星でも、プリキュアを見捨てて一人だけロケットで逃げました。
で、
その後、火山の星のシーンで、
プリキュアチームが絶対的に形成不利な状況から逆転するのを目の当たりにするコトで、
ピトンのネガティブな価値観が引っくり返されて、
物語のキーパーソン的な立場へと進むワケですが……、
肝心の、この部分がサラッと流れてしまいがちで、印象に残らない。
注意して観ていないと、
前半のイラッとするピトンの印象を引きずったまま(覆せないまま)、物語後半へと進んでしまうので……。
(※ 印象的に「前半のピトン < 後半のピトン」ではなく、「前半のピトン > 後半のピトン」のまま最後まで進んでしまう)
ここの処理の仕方がもう少し上手ければ、
(主に大きなお友達の)この映画に対する評価も変わっていたんじゃないかと思う。
自分も最初は注意して観てなかったので、正直、ピトンに対して「貴様、表出ろ」的な感じで映画を見終えてました。

☆その他

・ オープニング! 主題歌カットひどすぎだろっ!
・ 冒頭とラストで、えれなが望遠鏡を覗いているシーン。なんというか、腰付きがね。
・ 黄色いポンポンの中にメリケンサック仕込んでそうなキュアエールの殴り方。
・ 映画では初のスタプリチームの戦闘。
 豪快にスターパンチを決めるキュアスター。
 ガンキャノンもしくはガンタンクの砲撃のごとく、電撃をダブル放射するキュアミルキー。
 炎に彩られた派手な蹴りで魔物を一蹴するキュアソレイユ。
 三方同時射撃で、三体の魔物を瞬殺してのけたキュアセレーネ。
―― 普通に強いぞ、こいつら。
・ ショコラ「いくよ」 マカロン「優しくしてね」
 とにかく、あきゆかは安定していました。
 火山の星、えみるが発狂するレベルで暑いのに、あきらとゆかり、あの状況でピッタリくっついてるんだぜ?
 後半クライマックス前の対空砲撃戦では、二人で謎の合体ポーズ。
 ていうか、あとのほうでキュアマカロンが「このポーズきっつ!」って表情で必死で上に向かって撃ってた。
 最後、地球に戻ってきたシーンでは、二人寄り添って星空を見上げてました。
・ 仕上げ液はチキン味。たぶん、仕上げ液の元になる涙を搾り取る施設とかあるんだぜ。映画では公開できなかったけど。
・ ミラクルライト出荷前の最後の仕上げとして、
 スピーカーでライトに「ありがとう」の声を100万回聞かせているという驚愕の事実……!
・ エンディングのダンスは危険なので気をつけて! 
 親御さんは油断してると、お子さんのパンチであご打ち抜かれるぞ!

(3.24 : 追記ここまで)


(締め切りすぎてるのにSSがまだ書きあがってなくて)時間が無いので、さくっといきます(笑)

☆ 子供たちの反応

朝・昼回の2回見てきましたが、けっこういっぱい振り回してましたね。 → ミラクルライト
妖精たちによる要請コールの時もそうでしたが、
ライトを振るタイミングでは、スクリーン両脇にクルクル動くミラクルライトが表示されるので、
それに合わせて子供たちもライトを振ってました。
……この仕掛けは、子供たちに分かりやすくて良かったと思う。
そうだよ、せっかく劇場に来てライト貰ったんだから、いっぱい振らなきゃもったいない。

青の星から、ディグダグっぽく雲を掘って脱出する際のエンカウント時には、
子供たち、すっごい一生懸命振ってた気がする。

笑うシーンでの反応は、まあ大体いつも通りかな? この辺、劇場に来た子供たちのテンション(?)にもよるので。
スタプリ組の変身シーンでは、一緒に歌ってる子もいた。
ヤンゴが正体を現すシーンで「怖い怖い」言ってる子もいたっけ。


☆ 映画の感想

子供たちは楽しく観ていたようだけど、
なんか今回の映画、スクリーンから予算的なモノの苦しさが匂ってきたような気がする。


今回の大きな舞台となるのは、ミラクルライトの製造を行う『ミラクル惑星』。
その製造ラインで、ピトンという見習いが手抜き作業を行ったため、異常事態発生。
謎の汚染に仲間が次々と巻き込まれていく中、ピトンは仲間を顧みることなく、自分だけ脱出します。おい、脚本……。

いやー、映画前半は、ピトンに対するヘイトが溜まる溜まる(笑)
こいつ、とにかく「自分のせいじゃない」の一点張りで、他人を見捨てることに対しても罪悪感を覚えない。
……で、
特に反省するでもなく、後半、「俺がみんなを救う」的な物語のキーパーソン的な立ち位置になります。
せめて、その前にピトンの心が変化する過程を描いてくれんと、
前半のヘイトが消化できずにガッツリ腹の中に残ったままになっちまうので……。

もっとも、ミラクルライトの事故は、ピトンのいい加減な作業が原因ではなく、
あらかじめヤンゴによって仕組まれていたもの。
ヤンゴの正体は、宇宙大魔王(自称)でした。
しかも、宇宙大魔王(自称)、ダークライトによる応援でダークなチカラがパワーアップ。
『ライトの応援』という、今まではプリキュアのみに許されていた聖域へと足を踏み入れます。

……が、ライトによる応援によるパワーアップは、ライトそのものの性能に拠るものじゃない。
ライトの使い手、すなわち劇場の子供たちが一生懸命振るからこそ奇跡が生まれるのです。

近年の春プリキュアの映画、略して春プリに登場できるプリキュアは、
現行シリーズを含む3シリーズのメンバーだけだったので、
Goプリ、まほプリ、MHのメンバーが出てきた時は驚いた。
最終的には、全プリキュアが登場するわけだが、
……くそっ、
キュアマリンが皆と同じ腕の動きで普通にライト振ってやがる。せっかく映画出たんだから面白いコトやってくれよー。
やっぱり予算が足りてないのか……。


☆ 一条らんこはいたか?

二回目の鑑賞で探してみたけど、今回はいなかったはず。

☆ ルールーの冷却機能

なかよし版のハグプリ8話(←クリック)では普通に夏バテしてましたので、
おそらく、
10話でさあやに修理してもらった時に機能追加が行われたのだと思う。さあや、すごいっしゅ。

☆ ミラクルライトについて

結局、ミラクルライトの秘密って何だったんだぜ?
最初は秘密を公開する予定だったのに、上からの圧力で急遽中止になったとか?
ミラクルライト製造の闇は深いのかもしれない……。

ミラクルライトに関しては、
パンフレットの『ミラクルライト博物館』というページで簡単な特集が組まれてます。
『日常を守るために敵を打ち払う拳』……。
しかし、その握り締めた拳を開けば、
『日常を守るために敵へ差し伸べる手』へと変化する。それがプリキュア。


比重の置き方は、『HUGっと!プリキュア』と『ふたりはプリキュア』で半々といったところか。
キュアエールは、主人公として、この映画のテーマと向き合うポジション。
キュアブラック・キュアホワイトは、プリキュアシリーズのレジェンド・オブ・レジェンドとして、
仮面ライダーにおける本郷猛(藤岡弘、)のポジションだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

毎回恒例のライト説明が終わると、いきなり始まる『ふたりはプリキュアMax Heart』
……この部分は、いわゆるアバンタイトル部分なのですが、謎の巨大モンスターとガチバトルです!
舞台は、おなじみの横浜みなとみらい。
キュアブラック・キュアホワイトに続いて、二人の娘・シャイニールミナスにも強者の貫禄がにじみ出てます。(高速回転中の観覧車に悠然と腰を下ろすシーン)
ドツクゾーンとの戦いが終わったのちも、三人はこのようなカタチで世界の平和を乱す敵と戦い続けてきたのでしょうか。
とりあえず、流れるような勢いでエキストリーム・ルミナリオを炸裂させます。
勝利後に一息ついたところでミデン来襲。
アバンタイトルで、いきなりラスボス戦。
――― ここでルミナスが、必殺バリアでミデンの攻撃を防いでいれば、
その隙に体勢を立て直したブラックとホワイトが、問答無用のマブスクをぶち込んで映画終了だったのですが……。

●Aパート

場面は変わって、HUGプリチーム。
はぐたん撮影会場にミデン襲来。
こいつ、全プリキュアの技を使えるとか…………何その初期キュアエコー設定。
さっそく、こちら側でもガチバトル開始です。
JSキュアは軽くて投げやすいという特性を活かして、
キュアアムールが、キュアマシェリを使った人間砲弾で奇襲を成功させますが、
さすが映画のラスボス、序盤でやられるはずもありません。
ハーティエル・アンクションでHUGプリチーム全員の動きを封じた所へホイップ・デコレーションを叩き込み、
続けてダイヤモンド・エターナルをぶちかますという凶悪コンボ。
しかも、それに追加でパッション・ダイナマイトが来ます。(※ 11/3文章訂正)

愛崎えみるの前周回 ――― ネジル・ネジールの因果で、ルールーがボルトに!?
キュアブラックとキュアホワイトが救援に来てくれますが、
キュアアンジュ、キュアエトワール、キュアマシェリ、キュアアムールに続いて、
ほのかまでもが赤ん坊に変えられてしまいます。
ここから育児地獄の始まり。
いや、ほんと、キツさでいうと、ラスボス戦以上の戦いが繰り広げられていました(笑)
終始泣き喚いて靴投げまくるマシェリ、はなに不信感バリバリのアンジュとエトワール……。
全然言うコト聞かないし、隙見てスグに逃げるし、と(笑)
メポミポもえらい目にあってます。
コミューン形態になって乱暴なベビーズの手から逃れようとしたら、コミューンごと割られそうになったりとか……。
こんな感じなので、中学生・野乃はなの心が折れかけます。……いや、軽く折れてましたわ。

アムールがおとなしかったのは、元・無機質な存在ゆえか。マシェリ抱っこしてる姿が可愛かった。


「ほのかのことが大好き!」
「わたしの一番大事な人を返して!」


なるほど、
なぎさにとって一番大事な人は、藤P先輩ではなく、ほのかだそうです。
そりゃもう、愛する人にプロポーズ的なものをぶっちゃけられたら、
奇跡の一つや二つ起きますわ。ミラクルライトぐらい出てきますわ。何の問題ありません。
……というワケで、ほのか復活。
ハイ、ここで、なぎさと軽くラブラブしまーす。スタッフの皆さん、わかってるやん。
未成年同性婚夫婦が再び変身。
ミデンの放ったフローラル・トルビヨンを手刀一振りでポイッと軽く蹴散らします。
――― プリキュアがトドメに使うレベルの必殺技も、
物理系を極めたブラックとホワイトの二人にとっては、回避するまでも無いレベルなようです。マジか。


さらに野乃はなのメンタルも復活。
引坂理絵さんの声が物凄く『漢(おとこ)』です。
五條真由美さん&宮本佳那子さん、プリキュアソングを代表する二人が熱唱する挿入歌『リワインドメモリー』をバックにプリキュアバトル(肉弾戦)が出力全開!
アンジュたちも復活したので、チアフルアタックでミデンをぶっ飛ばします。……が。

●Bパート

ミデン城爆誕。
内部に多数の幼女(ベビープリキュア)を軟禁しているという、かなり事案的なレベルな場所です。
ミデンが犯罪に走らないうちに救出しないと!
オールスターズの問題児・キュアマリンが何かやらかしているんじゃないかと気がかりでしたが、
記憶を無くしてベビー化した彼女は、他のベビープリキュアと同じく、普通に可愛い幼女でした。
つまり、あの珍生物ぶりは後天的なモノだったのか。

2018HUHU.jpg (←クリックで大きく)

本を読んであげているムーンライトが、ちょっぴりおねーさんしてて可愛いです。


さてミデン城、
プリキュアの記憶を奪っただけあって、知的なトラップが仕掛けられています。
あまりに不自然に、これ見よがしに置かれた冷凍みかんトラップ。

マシェリがいてくれなければ危うく引っかからないところだったぜ!
「計算どおりだし!」の、あのプリキュアの記憶が生み出した恐るべきトラップだった。

キュアアンジュが、薀蓄女王ことキュホワイトが引くレベルのカメラの知識を披露したおかげで、
ミデンの正体がカメラであるコトが分かりました。
つまり、ミデンの魂を救うためには、
プリキュアのR-18な写真を撮りまくらなければならないというワケだ。なるほど。
……実際にそういう同人誌が冬あたりに出そうな気がしますが、それは置いといて、
キュアエールはミデンを倒してしまうコトに疑問を感じていきます。

バトルの末、ブラック・ホワイトもベビー化され、HUGプリチームはミデンの内部に呑まれて消え、
……まさに絶体絶命の状況ですが、これはプリキュア映画。スクリーンの外にも頼もしい援軍がわんさか居るのです。照明の消えた劇場で、奇跡の光がまぶしく踊ります!

いよいよクライマックスフェイズ。
ミデンの内部で『対話』をしようとあがき続けるキュアエール、
そして無数に湧き出した黒ミデン(ミデンの分身)の相手をするプリキュアオールスターズ。

キュアマシェリとキュアアムールによる合体全方位光撃、
キュアマカロンの猫じゃらしジュリエンヌ、
キュアフェリーチェは安定のピンクトルマリン、
ちょっと見ない間に鈍器振り回す子になってしまったキュアフローラ、
黒ミデンの群れをラブリービームで焼き払う殲滅天使・キュアラブリー……。

全部書ききれねえ。

ラブ兄貴の「出逢いが敵同士でも、やり直せる」のセリフが印象に残りました。
えーっと、この人、
やり直した結果、恋人同士になって、親公認のもと、同棲生活を始めたんでしたっけ?

一連のバトルで特筆すべき点は、キュアマリンが全然変な真似をしなかったというコト。
本当にどうしたんだろう、今作のこの子は。
子供たちのミラクルライトで浄化されて、普通のプリキュアになってしまったのだろうか?

プリキュアたちが大暴れを決めてミデンの力を削ぎ落とし、
ついにミデンの『本体』と向き合ったキュアエール。ハグの温もりで彼の孤独を包み込みます。
そして、「プリキュア・レリーズシャイニングメモリー」
S☆Sチームの回想で満・薫が出てきた瞬間、思わず軽く涙出ました。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

劇場で子供たちが振ってくれるミラクルライトの輝き、
そして、劇場を出る時に聞こえてくる「面白かった」という子供たちの声、
プリキュア映画はコレがいいのです。

で、今作の感想ですが、
本当に、心からプリキュア15周年にふさわしい映画だと思いました。
プリキュア ――― 幼女をメインターゲットとするアニメでありながら、
少年・大人向けのアニメ以上に、ガチな厚みを持ったバトルをしてくれます。
パワフルさ・スピード感・視覚的エフェクトが華やかな必殺技、
なによりも戦うコト(守るコト)の裏にある大切な日常の重み。
ドラゴンボールとは違う方向性で、本気度が高いです。
プリキュアシリーズの主人公は、今作でなぎさが言ったように、ただの中学生。
……ですが、『逃げないで向き合う』ことを貫く中学生でもあります。
おそらくそれは、
メインの視聴者である幼女たちの未来の姿。

今作は「思い出=歴史」「応援=支え」「何でもなれる=未来の可能性」が
一つの作品の中に非常にうまく溶け合っていました。
ミデンの暗く冷たい孤独に、はなの想いが寄り添うことで、光ある未来が訪れた。

彼(ミデン)はこの先、カメラとして美少女を撮り続けることが出来るんだろうなぁ。
くっそ、羨ましい! 最高じゃないっスか!
言い値で買うから、みらいとリコが、はーちゃんに隠れてイチャイチャしてる写真を是非!

あと最後に一つ言いたいのは、
CGで描かれたキュアラブリーの腰から太ももにかけての、育ち盛り特有の微妙なムッチリ感。
やっぱこの子が一番最っっっ高ですぜ!!
スタッフの皆さん、ありがとうございました!!
これからも、CGプリキュアの下半身には特に注意を払いつつ、
末永くプリキュアを応援していきたいと思いまふー。くまーっ。
(3月25日 追記)
すみません、闇の鬼火に関する考察は、ちょっと行き過ぎたっぽい。
映画で彼が語った言葉をそのまま受け取った上で、ラスト、クローバーの心に救われたと見るのが良いか。

まあ、これから成仏しようとする相手が「これからは、ずっと一緒」なんて言ってきたら、
それはすなわち「俺は一人では逝かん! テメェを道連れにしてやる!」って意味なので、
闇の鬼火としては、もう諦めて泣くしかなかっただけなのかもしれない。

(追記・ここまで)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今回、ライトの振り率は結構高かったかな?
カタツムリニアでの脱出シーン、古い路地を魔法のホウキで爆走するシーン他、
クライマックスバトルでも、子供たち、ノリ良く振ってくれてた。
(カタツムリニアで脱出するシーンは、すぐ後ろまでウソバーッカが追いかけてきて、切羽詰った状況であり、
ゆえに子供たちも『はよ何とかせな!』と思ったのかもしれません)

今作は、野乃はなの物語。
始まりから終わりまで、彼女がメインヒロインでした。
だからかな、HUGプリの秋映画の公開が春にスライドしてきて、
そこに、まほプリ、プリアラがくっついたようなイメージ。

約束がテーマの今作ですが、HUGプリの映画でもあるため、
大切なのは、『自分が ・ 何を ・ したいのか?』 。
そして、
それを正面から視るコトが出来て、心が決まったならば、一歩を踏み出す。
マホウ界から、石化した花畑駅へ戻ってきた時のはなの、
「約束を破ったことを、クローバーに謝りたい」がコレ。
踏み出した一歩があるからこそ、次の一歩がある。
約束を守れなかった過去を踏み越えて、約束の未来へ。


……あくまで猫塚の考察ですが、
クローバーを騙して、雪の世界に閉じ込めていた闇の鬼火は、
ずっと長い間、この時のはなとは真逆だったのではないでしょうか。
闇の鬼火にとっての『自分が ・ 何を ・ したいのか?』、
プリキュア3組の合同必殺技【プリキュア黒姥ぁぁフォーメーション】に敗れたあとで、
彼がクローバーの手の上で涙を流したシーンから考えると、
クローバーに、自分という存在を受け入れてもらった上で一緒に居たかった、かな?

しかし、闇の鬼火はネガティブ世界の住人ですから、
その気持ちをクローバーに告げても、拒絶されるのではないか……という怖れるあまり、
本当の気持ちを、嘘で覆い隠すように塗り固めて、正面から視ないようにした。
一歩を踏み出すのではなく、自分の本当の気持ちから目を逸らし続け、
作り出した嘘の安寧の中で、クローバーと一緒に立ち止まり続けるコトを選択した。

クローバーを取り込んでウソバーッカになった彼が、プリキュアという邪魔者を排除して、
さらに大量の闇の心を集めて自身を強化し、嘘だけの世界を作ろうとした理由……。
世界全部が嘘になってしまえば、そこに存在する自分の本当の気持ちも嘘になって、
『クローバーからの拒絶』という可能性も消える……からでしょうか?
本当の気持ちがあるから。それを打ち明けられないから。ゆえに苦しい……って、
まあツライもんです。

クローバーと闇の鬼火、あの世界でずっと二人だったわけですが、
実のところは、『一人ぼっち』と『一人ぼっち』が一緒の場所に居ただけにすぎなくて、
はながクローバーを闇の鬼火の呪縛から解き放って、 
ラストで、クローバーが闇の鬼火に向かい合ったコトで、ようやく『二人』になれた。
お互いがお互いを正面から視るコトが出来る関係という意味での『二人』です。

まあ、猫塚の考察が、どこまで合ってるか(間違ってるか)は解りませんが……。
ラストシーン、雪解けの中から現れた小さなクローバーが印象的でした。
ずっと止まっていた(凍りついていた)二人の時間が動き始めたという比喩でしょうか。

さて、話を元に戻して……と、
クローバーに謝るため、ようやく六角形の建物に到着したものの、
ウソバーッカに追いつかれてしまうピンクチーム。
しかし、はなの「クローバーに謝りたい」という想いを成就させるため、
いちか・みらいが、変身できないにもかかわらず前に出て、はなを行かせようとします。
このシーン、二人の背中に先輩としての頼もしさが宿っていた。
プリアラなんて、まだ終わって二ヶ月も経っていないのに、
はなと比べると、いちかはデッカイです。なんていうのかな、風格がある。
視聴最中は全然気付かなかったけど、
一年という期間で随分と成長してきたのだな、と感じた。
(……まあ、スリーザイズ的なものに関しては全然成長してないが)

今回の映画は、
はなが一歩を踏み出す話でもあり、クローバーが一歩を踏み出す物語でもあった。
一人では踏み出せない一歩も、支えてくれる誰かがいたら踏み出せる。
まほプリ、プリアラ、HUGプリ……、
進むべき方角は違っていても、みんな、心で繋がりながら進んでいけるのです。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

映画の脚本は、米村正二さん。
細かい点は容赦なく、力技的に流していきます。
はぐたんがミラクルライト発見 → おっ、ええもん拾ったなー。
はな・いちかたちが、どうやってマホウ界まで行ったのか。なぜ空から降ってきたのか → 一切説明なし。
でも、これのおかげで子供たちを退屈させず、テンポよく話が進みます。
みらいが合流して、カタツムリニアの車内で回想シーンに入るまでは、
楽しいシーンと、ウソバーッカとのバトルがグイグイ押してきて、話が途切れない。
テンポは大切。
子供向けの映画なので、楽しく観てもらうことを最重要視しつつ、
しっかりテーマも伝えるという構え。

倉巣 花畑 木賊 ……今回のモデルとなった場所はどこだろう?
立ったまま寝てしまい、雨が降っても目を覚まさないはなのために、
イケメンチェンジしたハム男が、そっと傘を差してやってるシーン。ここ、好きなシーン。
さあやとほまれが連れ去られたあと、プリアラ組に合流するため、
はなと一緒に長い急坂を登るシーンのハム太郎の動きにも注目してほしい。


●プリキュアが増えるに連れて、賑やかになっていくウソバーッカの体内(笑)

楽しそうです(笑)
特に、ほまれにじゃれつくあおい、ひまり、シエルが。
ゆかりは面白がって、さあやの結界とあきらの結界をくっつけ合わせます。
緊張感、まるで無し。
女の子なんだし、もっと焦りなさいよ! トイレどーすんの!?

リコたちの魔法でも結界は敗れませんでしたが、
内部に物体を出現させることは可能。
いちごメロンパン、食料ゲット。
プリキュア15周年だけに、いちごメロンパンがまさかの大活躍!
プリキュア1(いち)5(ご)周年だけに、いち(1)ご(5)メロンパンが。

ウソバーッカの体内で石化が進行しているみんな以上に、
最大のピンチを迎えていたのが、ペコリン。
ただでさえ少ない頭部の髪の毛が、はぐたんに……!!!!

●クライマックスバトル

岩石を肉体として構成し、巨大化した闇の鬼火。
今回は、炎を使った演出が派手なので、
街の中から、石切り場へと移動します。
巨大敵vsプリキュア連合軍。
オールスターズDX(2009年)並みに派手にバトルします。
キュアアンジュがハートフェザーで攻撃を防いだ隙を突き、
キュアエトワールがハートスターで闇の鬼火の腕を拘束。
駆け抜けるキュアエール、光撃の一閃!
さらにプリアラ組、まほプリ組が最大火力を続けざまにぶつけます。
――― しかし、闇の鬼火が構成した岩石の巨体は砕けません。
ならば、さらなる物理で砕く。
それがプリキュア主義。

力のプリキュアはともかく、
知恵のプリキュアも「オラオラオラオラッッ!!」と、承太郎のごとく拳の高速連打。
元気のプリキュアの鬼アッパー。描かれ方は、完全に少年マンガ。
キュアジェラート、キラキラルで鋭い氷の槍を作り出します。こっそりと殺意高ぇなコイツ。
キュアマカロン・キュアショコラ共同で巨大モーニングスターによる質量攻撃。
魔法の存在を否定して拳で殴りかかっていく、魔法つかいという名のバーサーカーコンビ。

しかし、プリキュア12人の殺意を退けて、
口から手から、ビーム砲撃を繰り出して暴れ続ける闇の鬼火。もはやMAP兵器。

殺意では闇に鬼火を斃せぬと知ったプリキュアたちがたどり着いた答え、
それは今作のテーマでもある『約束』。
絶対に破らない約束を、プリキュアたちが交わします。
これは『HUNTER×HUNTER』で、誓約によって念能力を爆発的に高めるという、アレに近い形です。
つまり、闇の鬼火を斃せるだけの圧倒的なチカラを手にする代償として、
約束を守れなかった時は、死か、もしくはそれと同様の運命が彼女たちを待ち構えています。
めちょっく!

……感想は、ほぼ以上です。
シリーズ単体での映画も楽しいですが、こういうクロスオーバー的な映画でしか味わえない、別シリーズのキャラ同士の掛け合いを盛り込んでいるのが春のプリキュア映画。
今回の映画、『クローバー』がモチーフで、総作監が香川久さん。
……この組み合わせ、偶然でしょうか?

あきらの「よしよし」
「めちょっく」の意味をイケてるでしょ!?と説明するはなに、引き気味のひまり。
はぐたんの可愛さに食らいつく育児経験者(みらい・リコ)と、その子供。
HUGプリ組から先輩扱いされて喜ぶことは。

そしてエンディング、本編で語り尽くせなかったストーリーがてんこ盛り。
冒頭のライト説明以降、本編では出番の無かった長老も、こちらにはしっかりと出ております。
ゆかりの喉の下をこしょこしょされて「はーっ」ってなってる花海ことは。……一応、神様的な存在なんですけどね、この子。

流れている字幕の部分に、ちょくちょく入る妖精ズも楽しかったです。
【 オールスターズからドリームスターズへ 】

春映画はNSシリーズ以降、
2015年公開の『春のカーニバル♪』、2016年の『みんなで歌う♪奇跡の魔法』と、
子供たちの反応を手探りで確かめながら進んでいるような感じを受けますが、
今回は、システムを一新。
現行シリーズと、先代、先々代の3チームに絞って映画化。
桜が原の、和風色をこってりと煮込んだような異世界感は、プリキュア初。
加えて、CGを活かしての『キャラクターが、映画の中からスクリーンの前に飛び出した』という新しいアイデア。
そういえば小窓(ワイプ)でのツッコミも、お初です。

ストーリーは王道。
ゲストヒロイン(サクラ)が、出逢いを経て成長。→ ハッピーエンド。
人数が少なくなった分、初代オールスターズDXを思い出しながら観ましたが、
ストーリーの構図はNSシリーズですね。
(ゲストキャラが、プリキュアとの出逢いを通じて、勇気ある一歩を踏み出す)

で、
観終わった猫塚個人の所感ですが、
全体的には宮本監督初作品である『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』の70分版といった印象です。うん、宮本監督のテイストかな、これは。

プリキュア大回転の大狗戦のように、
観ている子供たちの楽しさを意識したバトル……は悪くないんですが、
ゴープリ・まほプリメンバーの戦闘スタイルが『スピード&打撃系』で均一化されてしまったのは自分的に残念。
『スピード&打撃系』で両シリーズのメンバーが高速連携を取り、ゼツボーグ・ヨクバールを撃破。
確かに見応えは有りましたが、各プリキュアの個性化の象徴である必殺技の使用がほぼゼロという状態。

今までは、戦闘スタイルに必殺技が組み込まれており、『このプリキュアはこーゆー活躍をする』という個性化(防御担当、遠距離砲撃、拘束技、特攻殲滅型……等)が図られていましたが、
今作の戦闘ではそういうのがなく、誰かを別の誰かと入れ替えても、基本的にやることは同じです。主に高速機動を活かしたパンチ・オア・キック。
なので、
春映画の従来の楽しみの一つであった「久々にこのキャラの活躍が見れた!」という胸躍る感覚が無くなってしまったのは少々さみしい。

戦闘自体のガチ度は、しっかりしています。
戦闘シーンの流れは、グイグイと勢い的に凄く良い。
これに、華やかなカッコよさを意識した大塚バトル(例:『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ』)の如く、必殺技が乗ってくれれば最高だったのですが。

※ ※ ※

オールスターズからドリームスターズへ ――― まずは変化の一歩を踏み出せました。
次回の春映画ではどうくるのか、楽しみに待ちたいと思います。


【 子供たちの反応 】

午前中(初回)は、ライトの振りが弱いかな?
毎回思うのですが、お子様が活性化する午後(昼食後)からのほうが、振りはいいですね。
あと、他の子がライトを振る → 自分も振る、が連鎖しているみたいなので、
席の埋まり具合が大きいほど、振り率は増えてる感じ。
振り率が高い時のほうが子供たちの満足度も高いのか、観賞後、シアターを出るときに聞ける「面白かった」という声も多いかな。あと、秋映画への期待値も。

映画の中からスクリーンの前へと飛び出したCGサクラが、
他のプリキュアの居場所をミラクルライトで教えてと言うシーン、
初日の初回ですが、
一回目(プリアラチームの他のメンバーの居場所)に関しては、ほぼノーライト。
二回目(まほプリチーム、ゴープリチームの居場所)でチラホラ。
関心が無いワケではなく、子供たち、あまり良く解ってなかったっぽい。
ちょっと不安になるも、
二日目の午後回では、空気読んだ誰かが振る → 他の子も振る、の連鎖がうまくいって、それなりに演出成功。
しかし、子供たちはプリキュアが派手に戦うシーンで振るほうが楽しいみたい?

笑いに関しては、
基本的に、なぜか校長が出てきた途端、笑いが起こってた(笑)
えー、「うまし」言うて冷凍ミカン食ってるだけやん、この人。

あとは回によって違うけれど、ライト説明シーンでのモフルンや、
プリアラ三人組の落下シーン、あおいのカレーの運び方……かな。

芸能人起用の敵キャラ同士の掛け合いや、マイク持っての実況部分に関しては、
笑うには至らずとも、子供たちはそれなりに楽しんでたかと……。たぶん(笑)
(笑い声やライトの光でしか、子供の反応は計測できないのです)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

では、いつものようにネタバレ全開の感想。
さあー、読むヤツはIQ下げろ(笑)

今作のメインとなるのは、ケモとロリの百合です。
ええ、しかも年の差カップル&身長差カップルですよ。
鼻の頭くっつけてスリスリとか、あれって絶対キスを意識してますよ(※してません)
……まったく、
オールスターズを越えた先にある新たな扉を開いた結果、いきなりこれですか。
宮本監督、おそろしい子っっ!(白目)

そういう目で見ると、
冒頭の夢の中で、シズクが赤狗・黄狗に押さえ込まれるシーン、結構やらしいかも。
しかも、催眠術で洗脳……とか。エロ同人かよ。

サクラは、いちかの影の部分なんですかね。
さみしくて、強くなれなかった自分。
いちかはテレビシリーズ観てると、天真爛漫さが強いんですが、
この映画のモノローグ聞いてると、結構重いな。
雨の降る桜が原で、「行くよ!」とサクラに見せた背中に、
猫塚は、ラブ兄貴(キュアピーチ)の背中を重ねてしまいました。

でも、まあ、根っこはお気軽ガールなんだと思う → 宇佐美いちか
序盤、
切り株の前で遭遇したサクラに「夢から出てきたの?」とか言いながら迫るトコ。
……ヘタすりゃ事案です。
狗が襲ってきたので、いちかはプリキュアに変身します。
「夢と違って、わたしがいる!」と頼もしいけど、狗倒せません。逃げます。
サクラはミラクルライトの導きで、映画のスクリーンの前に登場。
劇場の子供たちに、キュアホイップの仲間の居場所を尋ねます。
……いました。
それぞれ用があって、いちかと別れて帰ったはずなのに、四人一緒です。
…………。
プリキュアアラモードの闇は深い。

五人の連携で狗をクリームまみれにして倒します。
その後、サクラの御札を手がかりに、
いちか・ひまり・あおいは魔法界へ、
ゆかり・イケメン王子はノーブル学園へ行きます。

< いちか組 >

扉を抜けると、そこは上空。
なんですか、この札。デストラップか。

なんとか墜落死をまぬがれた三人が出逢ったのは、モフルンです。
よく見ると、リボンの止め具が宝石……もしかして、こいつが!?
モフルンを抱きかかえて大騒ぎしてるところへ現れたのは、
ホウキに乗ったみらいとはーちゃんです。
……表情がヤバイです。なんかメッチャ勘違いしてます。
この子たち、普段は天使のような母娘ですが、
まほプリ33話で、勘違いしてリコのパパに襲いかかり、ねじ伏せてしまったほど凶暴な一面も持ち合わせています。
いちか組、腕の一本ぐらいは覚悟するべきか?

< ゆかり・イケメン王子 >

らんこ発見。
ゆかりの「ごきげんよう」のシーン、外灯のところで足ブラブラさせてる。ぼっち…。

たまたま鍵を持っていたゆいちゃんを目にして、さっそく壁ドンするイケメン王子。
ゆいちゃん、ドキドキである。
その後も、ゼツボーグの攻撃から間一髪でゆいちゃんを救うイケメン王子。
こやつ、もはや少女マンガの主人公である。
ゆいちゃん ――― フェードアウト。おそらくドキドキのしすぎで失神。
イケメン恐るべし。
つか、ゆいちゃん、
この退場の仕方だと、イケメン王子の性別、誤解したままなんじゃ……。

二つの世界に飛ばされたキュアアラメンバー、新たな仲間と共に再び合流。
ゼツボーグとヨクバールのタッグを前に、「30秒宣言」をするキュアフローラ。
なんですか、この男前な姫は。
キュアフェリーチェのエメラルド・リンカネーションでトドメを決めるも、
今度は謎の敵・五月雨が襲来。
雰囲気からして強者です。
まず、プリキュアに変身アイテムを使わせません。さらに変身前の彼女たち全員の身動きを封じます。油断も隙もない、冷たい鋼の精神で任務を遂行しようとします。
うわー、これは無理ゲー。3チームともガチで詰んでんじゃねーか。
しかし、サクラに動揺して、五月雨は撤退。


< ミドルシーン・サクラの回想 >

こういう時、持ち運べる拠点は便利ですね。
楽しくスイーツタイムで、プリキュア同士、距離感を縮めていきます。
しかし、イケメン王子がひまりの頭をナデナデする姿を見て、
シズクを思い出したサクラは、静かにその場を抜け出します。

……遊び仲間のコミュニティから疎外されたサクラ、
そこに現れた優しいシズク。
この出逢いは、両者にとって慰めであり、
そして、かけがえのない絆の始まりでした。
シズクもまた、特異性ゆえコミュニティから距離を取り、孤独に身を浸していた狐。
サクラという小さな友だちは、彼女の得たぬくもりです。
シズクとサクラ、二人で重ねていく幸せな時間、
その中で偶然サクラに秘密(獣人モード)を知られてしまいますが、サクラはシズクを恐れませんでした。
むしろ、シズクの胸へ「モフモフモフモフー!」と積極的に顔を擦り付けます。
(霧生薫がこれと同じコトをみのりチャンにされた場合、死にます)

今回の敵・烏天狗についても、ここでちょこっと考察を入れますが、
彼は「大切な出逢い」がないまま、大人となってしまった悲しき者なのだろうか?
(邪悪というよりも、どうしようもなく歪んでいるだけのような印象を受けた)
強い術を会得しても、それは偽りの強さ。いつか本当の強さの前に敗れ去るもの。
じゃあ、本当の強さってなんじゃいっていうと、
この時のサクラとシズクの間に芽生えていたモノ(蕾) ――― それを成長させた(満開にした)姿です。

サクラの、シズクに逢いたいという強い気持ち。
いつのまにか、いちかとサクラの後ろに全員そろってます。
皆がサクラの想いに黙って耳を傾けているって雰囲気が、すごく良い。
ここのシーン、メチャクチャ好きです。

サクラという、たった一人の少女の気持ちに、皆が当たり前のように応えようとする。
世代やシリーズが代わっても、その部分は変わりません。それがプリキュアですから。


< ファイナルステージ・桜が原 >

妖精たちはお留守番です。

ドレスアップキーを使うと、桜が原への通路が開きます。
桜が原はCG世界。なのでプリキュアたちもCG化。
CG化すると、太ももが、もちっと太くなって個人的に嬉しい。

キュアホイップ、超聴覚による探知で敵の奇襲を読みました。
おー、スペック高い。
大狗戦は、相手の自滅みたいなもんです。
しかし息をつく間もなく始まった、vs五月雨戦。
圧倒的に速く、そして一撃食らえば即封印という反則級の敵です。
プリキュア全員、ほぼ手も足も出ません。
キュアフェリーチェが体術戦を挑むも、五月雨の強さには届きません。
唯一生き残ったキュアホイップは、
やはり超聴覚で五月雨の攻撃のタイミングを読み、彼女が攻撃へと転じる瞬間を狙って蹴りを叩き込むという……。ここ、『映画おもちゃの国~』のキュアピーチ(ジークンドー戦)並みに玄人っぽい。

五月雨戦ののち、烏天狗の介入。
泥だらけになりながら、その姿を「みっともない」と笑われながらも、
「友達のために一生懸命になって何が悪い!」と言い放つキュアホイップ。
強くなかった時があったからこそ、今、その強さを背負うことが出来る。

キュアホイップに勇気付けられたサクラは、五月雨 = シズクに、自らの気持ちを全力でぶつけます。
幼女の想いが、シズクにかけられていた洗脳を解く。人はそれを「愛」と言う。

シズクの洗脳が解けてしまったため、いよいよ烏天狗がラスボスモードの姿になります。
……デカいけど、五月雨ほどのプレッシャーはないです(笑)
作戦タイムののち、
本命であるサクラ・シズクを追わせないために、
プリキュアたちは桜スイーツのチカラで、大魔神ホイップを爆誕させます。
手足が短い。ならば、この巨大なツインテールが手足の代わりだ!

サクラ・シズクは、プリキュアたちが烏天狗を押さえ込んでくれている内に
作戦地点へと走ります。
千本鳥居を走り抜けていく二人。サクラの体力が限界に近づきます。
映画序盤、烏天狗に追われている時は「もう走れない」と弱音を吐いた彼女ですが、
今は、「だいじょうぶっ」とシズクに向かって笑顔を作ろうとしてます。
二人なら、もうどんなコトだって可能です。逆転の鍵を握っているのは彼女たちです。

「弱点は……ここやぁっ!」(ガブッッ)
……うん、これはメタファー(隠喩)ですね。
何のメタファーか説明しませんが。
烏天狗は鼻が弱点なんて描写は特にありませんでしたが、
まあ映像的に、男性としては「せやな」と思っちゃうわけで。

シズクの洗脳解除後から、ラストまで駆け抜ける感じは
勢いがあって心地良かったです。

烏天狗を倒すと、桜の花が戻ってきた。
いちかは言います。「夢が叶った」と ――― 。
この桜が原で、今から皆と一緒に楽しくお花見です。


ペコリン「…………」
モフルン「…………」
パフ「…………」
アロマ「…………」

(映画プリキュアドリームスターズ・完)